No5. 消化と吸収との違いを知っていますか?  2015/05/26

 

 

 


歯から始まる健康と幸せの秘訣を伝授!

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Happy Dental Life マイスター

健康と幸せを伝授する
デンタルコーチ・コンサルタントの友松政由紀です。

 

 

 

 消化と吸収との違いを知っていますか?

 

 


消化とは、食物を腸から吸収できるように細かく砕いたり、分解すること。
吸収とは、分解された成分を腸のひだを通して血液中に取り入れること。


「分解すること」と「取り入れること」


実は異なる行程なんですね。

 
つまりは吸収しやすいようにお膳立てをするのが消化なんですね。

 
いかに消化が十分に行われているかによって、
最終的に吸収の効率に大きな差が出ると言うことなんです。

 
また、もう1つのポイントとして、
吸収のスピードを変えることは容易ではなく、時間がかかります。
しかし、消化のスピードを変えることは比較的容易にできます。

 

 

このことを1番簡単にできるのは?

実はお口=歯なんですね!



お口=歯 は消化の入り口。


だから歯は消化器官なんですが、
この歯は自分の意志である程度コントロールが可能です。

 
例えば、急いで食べる、ゆっくり食べる、良く噛んで食べるなどの調整が意思でできます。
しかし、胃腸の動きや速度は意思ではコントロールできませんね。
だからこそ、消化においては噛むことが大切なんです!


そして、消化における歯の主な役目は、

食べ物を砕いて小さくし、表面積を大きくして、
お口のなかで消化酵素と良く混ぜること。

 
歯で砕く以外に直接、食物を小さくして消化酵素が効果的に作用するようにはできません。


もし、十分に噛まないで飲み込むと食べ物は消化のしにくい固まりのまま胃に送られます。
そして、胃に大きな負担がかかり、胃や時には全身に疲れを感じることになります。

 
胃でも十分に消化できないままで腸に送られてしまうと
必要な栄養素が十分に吸収されずに排泄されてしまいます。


これはもったいないですね。

 
だから、かみ合わせを整えることやしっかり噛むことは大切なワケなんですね!

 

 

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歯にまつわり問題から解放されて、
生涯、安心して心身ともに健康で、
幸せで、楽しい生活ができる…

 

「Happy Dental Life!」で

今日も素晴らしい素晴らしい日を!!

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Happy Dental Life マイスター

健康と幸せを伝授する
デンタルコーチ・コンサルタント  友松政由紀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

No.4  かみ合せが悪いとお腹をこわしやすい?

 

 

 


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デンタルコーチ・コンサルタントの友松政由紀です。

 

 

良く質問されることですが…

 
かみ合せが悪いとお腹をこわしやすいのでしょうか? 

 

 

つまりは歯のかみ合せと消化吸収との話ですね。
 
 
答えとしては、
 
確かに、かみ合せが悪いとお腹をこわしやすい傾向にはあります。
傾向にあると言ったのは、お腹をこわしやすくするファクターが他にもあるからです。
 
 
では、実際の消化吸収がどのように行われているかというと…
 
食べ物は、先ず、歯で砕かれて、お口のなかで消化酵素と混ざります。
そして、胃に運ばれてさらにもまれて胃酸で分解されます。
その後、腸に送られて吸収されていきます。
 
 
消化吸収における歯の主な役目は、
食べ物を砕いて、お口のなかで消化酵素と混ぜること。
 
 
ここで、かみ合せが悪ければ食べ物を砕く能力が落ちます。
そうなると十分に砕かれない、
消化酵素と十分に混ざり合っていない状態で
食べ物を胃腸に送ることになります。
 
 
この結果、胃腸での消化に時間が余計にかかり、内臓が休む時間が減ってしまいます。
これが続くと内臓が疲労するとさらに消化吸収の状態が悪化して便秘と下痢などを含む、いわゆる
お腹を追わした状態になっていくわけですね。
 
 
これは、良くかまずに、急いで食べる時にも当てはまります!
 
 
分かって戴けました?


 
やはり、

 

「適正な、かみ合わせ」、「しっかり噛むこと」

 

大切ですね!!

 

 

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若手歯科医に贈るブログ! No.5  簡単な咬合調整法は? −臨床のワンポイントアドバイス−

 

 

 

 

 

 

 No.5  簡単な咬合調整法は?

 

 

 

 

 



おはようございます。

デンタルコーチ・コンサルタントの友松です。

 

 

 

最近、若い先生から多く聞かれること…

 

 

 

「咬合調整のポイントを教えて下さい!」

 

 

 

皆さん以外と自信を持って行っていなかったりするんですね。

 

 

 

そもそも、相当ヒマな歯科医院でない限り、

 

「できればセットには時間をあまりかけたくない。」

「しかし正確に行いたい。」

 

と言うのが本音でしょう。

 

 


それでは咬合調整のポイントを押さえましょうか。

ここでも重要なことはゴールを知っていることです。

 

 

 

どこまで調整をすれば、
学術的に問題なく、
また、患者さんに快適に使ってもらえるか?

 

 

 

 

これがゴールになります。

 

 

 

 

ここではクラウンブッリジの調整の基本として、
中心咬合時のディスクルージョン(臼歯離開咬合)での
クラウンの臼歯部の単冠を例に上げてお話しします。

 

 

 

 


先ず、押さえるべきことは2点。

 

 

1. 高さは適正か?

2. 咬合干渉はないか?

 

 

 

簡単に言うと、先ず、高さを調整してから、
次に偏心運動時を調和させましょう! と言うことです。

 

当然ですが、
クラウンの適合が不良なことにより、高径が上がったり、
顎関節に過度な緩みが生じていたり、
重度の歯周病のケースは除いて話して行きます。

 

 

 

 

 

 1. 高さは適正か?

 

人間の厚みに対する感知能力は1~30ミクロン程度まで諸説あります。

もちろん、理論的にはセット物の高さは±0が理想ですが、
咬合接触があり、また高すぎない範囲に調整します。

歯根膜の緩衝範囲内にすることも考えて
実際の咬合調整として0~+20ミクロン程度となります。

 

 

 

 

 2. 咬合干渉はないか?

 

高さの次に見なくては行けないのは偏心運動時の干渉ですね。

ディスクルージョンの場合にはこの干渉は全て取り除いて行きます。

 

 

 

 

<基本的な術式> 

下顎第1大臼歯を例にして

簡単な術式を示しておきます。

 

 

1. 口腔内に試適し、コンタクトの調整をします。(なるべく左右均等に)

2. クラウンの内面を調整し、適合を確認しておきます。

3. 試適時に高いことを確認します。
 (咬合調整量の目安:前歯部での離開量を確認し、その約半分がクラウンの調整量)

4. 赤の咬合紙(厚さ20μ位が望ましい)をコツコツとタッピングさせ、
    咬合面の形態が崩れないように調整をして行きます。

5. 高さの調整が0~+20μとなったら、
 その時点で咬合紙で印記されている点が必要な咬合接触点になります。
 (この咬合接触点はBコンタクトを含み最低3点以上確保することが望ましい。)

7. 次に、赤の咬合紙を咬ませながら偏心運動(ここでは限界運動)を行います。

8. その後、青の咬合紙で再度タッピングを行わせ、咬合接触点を印記させます。

9. この時に赤と青が重なっているところが残すべき咬合接触点で、
 赤のみの印記部分が干渉部分ですので、
 この赤のみの部分を取って行きます。

10. 5~9を繰り返し行い、赤と青の咬合紙の印記が一致するまで行います。

 

 

慣れてくると、速く、正確になってきます。

調整時間は通常3分、最大5分を目標にするといいでしょう。

 

 

 

 

 どうでしょうか?

 

 

簡単、効果的な咬合調整は理解できましたか?

 

 

 

明日の臨床に役立ってもらえれば幸いです。

 

 

 

 

朝日新聞 府中西部主催でセミナーを開催して戴きました!

 

 

  朝日新聞 府中西部主催でセミナーを開催して戴きました!

 

  梅雨も終盤になってきましたが、暑い日が続きますね。

私は、朝日新聞 府中西部主催にてセミナーをさせて戴きました。

 

 

テーマは「歯の善し悪しが人生を決める」

 

お話を戴いた時はこのテーマで受講者が集まるだろうか…と思っていましたが、
この熱さ、湿度の中、多くの方に来場して戴きました。

感謝。感謝。と思うとともに歯と健康に関する意識が高い! 本当に皆さんの意識が高いです。

 

Q&Aの時間も取っていたのですが、 セミナースタート直後から、

「これを教えて下さい!」
インプラントは本当に良いですか?」
入れ歯でこんな風に困っているんです!」 などなど…   専門的な質問も多数出ました。

 

 

MRIについてとか、アタッチメント義歯、すれ違い咬合など…

私は補綴の専門医ですので、入れ歯、精密義歯、噛み合わせ、セラミック歯、大型ブリッジ、インプラントなどが
専門とするパートです。

 

私の専門外の質問もありましたが、受講者さんの納得の得られるお答えができたようで何よりでした。

やはり、専門外の知識も強化する必要がありますね。

いらっしゃった受講者さんは私に聞きに来たのですから…

 

セミナー内容としては  …

 

1. こんな経験はありませんか?

・夜眠れない。眠りが浅い。
・頭痛、肩こり。 ・疲れが取れない。
・胃腸の調子がおかしい。
・気が乗らない、集中できない。

2. 実は歯を含む口腔は消化器官!

・歯は自律神経との関係
・消化・吸収の効果
・メンタル面に関して ・睡眠、姿勢などにの影響

3. 歯に関して大切なこと

4. 歯と全身とのかかわり合い

5. 歯と胃腸の関係について

6. 口腔と消化、吸収

7. 正しく食べるとダイエット効果が!

8. 効率的な食べ方とは?

9. ムシ歯、歯周病、そして全身への効果

10. メンタルへの影響について

11. 集中力、記憶力がUPする?

12. ガムの効果

13. 歯を健康にして対人関係をスムーズにするには?

14. 食事に対する考え方

・排泄、消化、吸収の時間帯とは?
・ビタミン、ミネラルの役割
・肉中心、野菜中心の食事をすると…
・コレステロールと成人病
・水分とエネルギー

15. あなたの身を守る5つの習慣

16. あなたは、なぜ歯を磨くのですか?

17. 効果的なブラッシング秘訣

18. 芸能人の歯は本当に白い??

19. 良い歯科医の見つけ方を知っていますか?
    →実は簡単な方法があります!
20. 賢い歯科医の掛かり方とは?

 

セミナーはやはり良いですね。

私にとってもとても有意義な一日でした。

 

 

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