本日はボルドー右岸ポムロールの隠れた名手 ”Chateau L’eglise-Clinet 1992”
(シャトー・レグリーズ ・クリネ)を抜栓しました。
土地も狭く、条件も良いとは言えない土地柄のポムロールですが、
ペトリュス、セルタン、 ル・パン、ラ・コンセイヤント、レヴァンジル etc.、素晴らしい生産者がひしめいています。
また、公式な格付けがないこともポムロールの特徴ですが、村全体のワインの質は大変高く、
ワイン愛好家の注目を集めています。
かの有名なワイン評論家ロバート・パーカー氏も 「レグリース=クリネは今もなおワイン通の秘密であるが、
熱烈な信奉者を抱える。」 と評しています。
さて、本日のシャトー・レグリーズ・クリネ 1992ですが、抜栓時には仄かなプラム様なアロマを感じます。
コルクを確認後、グラスに注ぐとややレンガ色がかった赤紫色ですが、 依然として濃く、エッジはまだシャープです。
プラム、ラズベリーなどの香りを確認しつつ口に含むと、まだ若い感が… タンニンも強く、
フィニッシュが少しざらついる感があります。
bad vintageを考慮しても、かなり強く作られていますね。
そして、あれこれ考えながら30分くらい戯れていると… 変化がどんどん現れてきます。
プラム、ラズベリー、チェリー、スモーク、トリュフの複雑なハーモニー。
それと不思議にかすかバナナにも似た甘い香りが… 果実味、タンニンがしっかりとして、
重厚と言うより、強さと豊かさがあります。
ワインのアスリートとも表現できるかもしれません。
いいですね〜。 これだからワインは止められません!
<Today’s Wine> Chateau L’eglise-Clinet (シャトー・レグリーズ ・クリネ)
・種類 :赤
・産地 :フランス ボルドー地方 ポムロール
・ビンテージ:1992 ・生産量年間:12,000〜15,000本
・セパージュ:メルロー80〜85% :カベルネ・フラン15%~20%